~歴史体験ファンタジー~ 田和家の一族

連載終了のご挨拶と次回企画の予告

田和家の一族、全21話プラス総括4回の計25回、お楽しみいただけましたでしょうか?

実は、この企画は2年前の私の隠居以前よりずっと温めておりまして、いつかは公表したいと思いながら、現役時代は全国を講演で回る多忙な暮らしで実現できず、隠居生活をスタートしてからは時間があってもワープロの前に座るのが億劫になるなど、今から思えば単なる言い訳にしか過ぎないのですが、結局は実現できないままになっていました。

しかし今般、いろいろな理由があって「よ・つ・ばグループ副代表」となり、「よ・つ・ば親愛信託総合事務所」を開設することになった矢先に、コロナ騒ぎで全国的に自粛社会となってしまい、特に仕事もない日々を送ることになりましたので、自分自身のホームページを勝手に使って情報発信できる今こそ絶好の機会と捉えて、頑張って書き始めました。

最初は主人公一族がフランスやアメリカにまで行くとか、四宮和夫教授まで登場するは思ってもいなかったのですが、書き進んで行くうちに次から次へと新しい発想が浮かんできて、私自身の頭脳のリハビリにもなったと思っています。

毎回の連載を読み直すのは大変でしょうから、ご希望があれば全原稿を纏めた「総集編」を個別にお送りしますので、お気軽にお申し付けください。

さて、この連載の主人公である田和健人は、いろいろな経験を積んだおかげで改心して、もう親不孝者には戻らないでしょうから、物語は大団円のハッピーエンドで終わりましたが、これはあくまでもタイトルの通り「ファンタジー」に過ぎないのかも知れません。

実際には遺留分権利者である健人が理不尽な要求をしてきて、民法という法律と古い判例に拘束される裁判所とが親不孝者側を全力で応援し、結局は親孝行者の圭司たちが泣き寝入りになってしまうという、まさに本末転倒、とんでもない結果に陥る可能性が濃厚なのです。

そこで次回の企画ですが、「総括」で少し予告しておりましたように、いよいよ本格的に我が国における「民法の闇」であり、まさに「天下の悪法」と言っても過言ではない遺留分制度を糾弾するための連載を行いたいと考えています。

タイトルは、

天下の悪法“遺留分”を回避せよ! “How to Avoid Bad Law!”

です。

“How to Avoid Bad Law!”は、悪法を回避する方法、あるいは悪法を「無効化」せよ、という意味で、連載小説を読んでくださった方は既にお気付きかと思いますが、第19・20回に登場したノーマン・デイシー氏の著書のタイトル「How to Avoid Probate!(検認手続きを回避せよ!)」へのオマージュです。

実はこのタイトル、数年前に某法律系の出版社に企画を持ち込んだところ、「こんな過激な内容では出版できない」と言われて、見事に「没」になったものでして、やはり正面から遺留分廃止を語ることは、法律界では決して踏み込んではならない「タブー」であったのかと改めて痛感したものでした。

しかし、ブログという自らの責任で情報発信できるツールを得た今、その時のリベンジを果たすチャンスでもあると思っています。

法律家ではなく、一介の不動産コンサルタントであったデイシー氏が、法律家業界からのありとあらゆる妨害を防ぎ切り、誹謗中傷を跳ね返して成し遂げた「国民のための信託革命」を、いつの日にか我が国でも実現するのが私の夢なのですが、それをファンタジーで終わらせないため、是非とも皆さんにご協力をいただきたいと思っております。

また今回は、よ・つ・ばグループで私と共に副代表を務めてくださっている岡山の日下淳司法書士に監修をお願いしており、折に触れて意見やエピソードなどの加筆をしていただきますので、そちらにもご期待ください。

それでは、次回作をお楽しみに。