“鵺の会”について

　今般「鵺の会」が、公式に活動を開始することと相成りましたことを御通知致します。

　我々は、非公式ながらも２０１２年６月４日より笹川は政治・経済・社会より、河合は法律・経営より、各々の活動領域を行き来しながら公式には簡単に説明ができぬ、様々な事象に立ち合って参りました。そこで、思いがけず深い傷跡を残すコロナ禍を目の当たりにするに際して、社会経済が想像以上に停滞し国民の心が荒廃している現況を憂い、我々が最も尊ぶべき我が国体の根幹が揺らぐことに強い懸念を持つに至りました。

　そしてこの悪しき流れを堰き止め、いま一度美しく、しなやかな日本国を再構築してゆくために、今まで以上に我々が高次元の視点で先進的な考え方を新たな仕掛けとして社会に創造することが必要であるとの結論に達した次第であります。今後、我々は様々な業界・地域で、様々な顔を使い、様々な難題に対して国民が日本に生を授けられたことを誇りに感じられるような、気風を生み出していきたいと考えております。

　ところで、「鵺」とは「想像上の動物」であります。観る人間の立つ位置により、大変認識が異なったものになるのが、大きな特徴です。ある一方から物事を見る、若しくは見えている世界を通しての決めつけ、思い込みだけでは、決してその本当の姿を正確に捉えることができないことを、この「鵺」が示しています。「鵺」は、平家物語に依りますと「顔は猿、胴は狸、手足は虎、尾は蛇」と記されており、まさに変幻自在な存在です。

　我々の活動は、イデオロギーに偏らない、既成概念に囚われない、己の感情にこだわらない、そしてその時空にすら留まらずに、自由闊達な行動を起こしていく正統な日本人としての取り組みであることを申し添えておきます。何卒、御支援、御指導、御鞭撻の程を宜しく御願い申し上げます。