おまけ:マリンの部屋にようこそ!その2

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今回は「おまけ:マリンの部屋にようこそ!その2~難しいお話、真凛が解説します~」です。

ドラマの幕間で、難しい話とかを主人公の緑野真凛が解説するというコーナーで、時々不定期に登場します。

今回も、マリンの部屋に招かれて、甘いお菓子と砂糖入れ放題のコーヒーを飲みながら、お気軽にお楽しみください。

マリンは、夫婦とか養子とかの身分と「財産」とが一緒になってしまっている現在の民法の制度に疑問を持っているということですね。

日本の民法では、身分と財産とが当たり前のようにリンクしており、結婚も養子縁組も「紙一枚」で全てが決まってしまい、それが多くの不幸を招いているのではないでしょうか?

この株式会社おしどり運送の中川家と犬飼家の関係も、民法の制度が存在するばっかりにギクシャクしているということなのです。

まさに、中川達子さんは、夫の父の清之助さんの財産が存在するがために、自分の意思の通りに生きることができないのですから、まさに「民法の犠牲者」とも言うべきなのです。

そして犬飼道夫さんも、自分の意思に関係なく周囲が勝手に養子に行くのが当たり前みたいな雰囲気を作ってしまい、きっと嫌な思いをしておられることでしょう。

しかし、マリンが素朴に疑問に思っていることを、日本の専門家は、完全に洗脳されてしまっているのでしょうか、自分の頭で考えることをしようとせず、ほぼ誰一人として指摘しないのです。

さて、それでは民法以外の世界はどうなっているのでしょうか?

実は、社会保険や年金などの世界では、内縁配偶者という存在が正式に認められていて、同性婚なども含めて、社会は徐々に「紙一枚」ではなく「実体」を見るようになってきているのです。

もちろん、社会保険や年金は国の法律ですから、内縁配偶者と認められるための要件、例えば「同居実績」とかが必要ではありますが、少なくとも「紙一枚」に頑なに拘る古めかしい民法の世界よりはずっと進んでいると思います。

生命保険の世界では、保険法という法律上では誰が死亡保険金の受取人になっても構わないのに、「保険金殺人」を恐れてか、長年の間にわたって法定相続人以外を受取人に指定することを保険会社が拒んでいましたが、最近では柔軟な取り扱いをするようになってきています。

さらに、自治体によっては「同性婚カップル」に対して「パートナーシップ証明書」を出してくれるケースが増えるなど、民法以外の世界は、社会の変化に呼応して、徐々に変わりつつあるということですね。

多様性を認めようとする社会と、規制を緩めようとはしない法律、法律とは本来は国民が幸せになるために存在すべきものなのですが、特に古めかしく無意味な規制が多く存在しているままの民法は、今では時代遅れとしか言いようがないと思います。

今回のお話は難易度2としておきます。

次回以降も、ご期待ください。

ご意見、ご質問、オンライン限定ではありますが業務や講演のご依頼など、お気軽にお寄せください。

次回予告です。

次回は「第1章第5話「三つの依頼」~おしどり夫婦の本当の想い「鴛」の巻~」です。

「鴛」はオスのおしどりのことで、中川義正さんの本当の想いが判明することになります。

お楽しみに!!

 

毎週火曜日と金曜日の18時から1時間、無料ZOOMセミナーを開催しており、どなたでも参加できますので、Facebookのメッセンジャー若しくは下記アドレスまでお申し込みください。

8月6日からは「シーズン4・ドラマ編」としまして、この「おしどり運送」の事例を解説しています。

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それでは、よろしくお願い申し上げます。