おまけ:マリンの部屋にようこそ!その1
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今回は「おまけ:マリンの部屋にようこそ!その1~難しいお話、真凛が解説します~」です。
ドラマの幕間で、難しい話とかを主人公の緑野真凛が解説するというコーナーで、時々不定期に登場します。
マリンの部屋に招かれて、甘いお菓子と砂糖入れ放題のコーヒーを飲みながら、ゆっくり話を聴くという設定です。
お気軽にお楽しみください。
さて、どうして真凛が難しい案件にも対応できているかと言うと、実は双葉梓という有名な行政書士が主宰している「わ・か・ばグループ」という組織に所属していて、いつでも先輩たちや他業種の専門家に相談できる状況にあるからなのです。
ですから、後で出てきますが、真凛一人では手に負えなくなったら、オンラインでグループのメンバーに相談しているのですね。
さて、日本の相続制度ですが、法定相続制度というのが基本になっていて、要するに財産の行方を国の法律が勝手に決めてしまうという、明らかに時代遅れな仕組みなのです。
国民の多くは実際に相続で困ってしまうまで、このことに気付いていないケースが大変ですし、専門家の間にも変な思い込みがあって、相続とはそういうものだと信じてしまっているようなので、制度が変わらないまま現代まで来てしまっているのですね。
法定相続制度の問題点として、例えば配偶者側に渡ってしまった財産は、子が居ない場合には配偶者側の兄弟姉妹に渡ってしまって、もう元々の所有者の親族には戻ってこないということや、何も対策をしていなければ法定相続人と呼ばれる国が勝手に決めた人たち全員に、これまた国が勝手に決めた割合で自動的に財産が渡されてしまうことがあります。
遺言をしておけば、一応は遺言に書いた通りに相続されますが、もし一部の法定相続人の取り分が少ない場合には「遺留分制度」という天下の悪法が存在しますので、結局は財産所有者本人の希望は叶わないということになってしまうのです。
特に中小企業の経営者で自社株式を保有している人は、株式も相続財産の一つですから、勝手に分散することになり、しかも共有状態になってしまいますので、円滑な事業承継を妨げる原因にもなっています。
この事案、おしどり運送は、まさにリスクが一杯という感じなんですが、あまり誰も気付いていないんですね。
犬飼貞子さんは、中川清之助さんの莫大な財産「宝の山」が、清之助さんの死亡で義正さんに、そして義正さんの死亡で達子さんに全部流れてくることを知っているのです。
確かに、この家系図が正確で、かつ死亡の順番が年齢順であれば、自動的にそうなります。
しかし、実は死亡の順番が変われば、相続人は変わってしまいます。
特に、中川達子さんや義正さんが清之助さんより先に死亡した場合には、財産の行方は犬飼貞子さんの思惑とは大きく変わってしまうことになりますね。
そこで、それを分かっている貞子さんは、何とか自分の孫である犬飼道夫さんを義正さんの養子にしようと画策しているということなのです。
マリンの部屋にようこそ!では、毎回の話の難易度を、コーヒーに入れるお砂糖の量で表示します。
今回のお話は、日本の相続制度の基本ですから、難易度は1としておきますが、入門編とは言え、なかなか難しく奥深い話ではあったと思います。
次回以降も、ご期待ください。
ご意見、ご質問、オンライン限定ではありますが業務や講演のご依頼など、お気軽にお寄せください。
次回予告です。
次回は「第1章第4話「仮面夫婦」~おしどり夫婦の本当の想い「鴦」の巻~」です。
「鴦」はメスのおしどりのことで、中川達子さんの本当の想いが判明することになります。
お楽しみに!!
毎週火曜日と金曜日の18時から1時間、無料ZOOMセミナーを開催しており、どなたでも参加できますので、Facebookのメッセンジャー若しくは下記アドレスまでお申し込みください。
8月6日からは「シーズン4・ドラマ編」としまして、この「おしどり運送」の事例を解説しています。
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それでは、よろしくお願い申し上げます。