第7回 「モノ」を言う‼闘う若手司法書士の進言

 今回は、いきなり本題に入りたいと思います。「遺言、相続セミナー」「争族にならない相続セミナー」などに、ご参加された事はございますか?その時に何を聴いて、何か対策はされましたか?

今回のテーマは、「タブー」に踏み込みたいと思います!

「遺言、相続セミナー」に参加されて、その時に一つでも知識の収穫があれば、参加したことにに意義があります。しかし、「何か講師の先生、話上手だったなぁ」という感想をお持ちの方。そのセミナーの内容は、その専門家が考えた内容ではなく、あるコンサルタント会社が考えて、与えてもらった資料に従い、セミナーをしているだけです。同じ内容のセミナー数回しているのだから、話も上手くなります。資料の内容もビジネスマン向けのプレゼンテーションを行うコンサルタント会社が作っているので、大変見やすく作っていると思います。でも、その中には、セミナーを担当する専門家等の講師の言葉、伝えたい内容が全く入ってないので、何も伝わってこない、のが原因だと思います。

我々、士業を専門とするコンサルタント会社は多数、存在します。そのコンサルタントを否定するのではありません。しかし、専門家として、時間を作ってお越しいただいた方々に言わば「他人のふんどし」で、ゆくゆくは仕事につなげようとする専門家の想いを私は理解できません。

「○○相続、遺産相談室**事務所運営」「○○相続、遺言センター**事務所運営」「○○相続、遺言相談窓口**事務所運営」などのホームページは、コンサルタントが雛形を作成したものに、専門家の氏名や事務所名、電話番号を当てはめていくだけで、ホームページの情報は専門家が作成したものではなく、

素人が作成した本来の中身のない情報のホームページと言えるでしょう。民事信託の業界でも「○○家族信託サポートセンター**事務所運営」とか、存在します。そう言ったホームページに限って、「お客様の声」というページがあり、「○○先生は、丁寧で、身近で、親身になって」という絶賛の手書きのアンケートを掲載してます。「丁寧で、身近で、親身になって」は、士業として当然のことです。

また「争族にならない相続セミナー」は、よく聴きますが、「相続」が発生した時点で、何らかの故人の方が対策をされていらっしゃれば「争族」を回避できることもありますが、法律家が法律で何とかすることは、もはやできません。相続人間の間を取り持つことは可能かもしれませんが。

次回は、専門家の「タブー」に触れたいと思います。