★おまけ:マリンの部屋にようこそ!その21

緑川真凛です。

どうしてだか素敵なキーが出てきたので、ついでにマリンの部屋もオープンしちゃいましょう!

もうみなさん、マリンたちとはお友達だから、これからはタメ口で行っちゃうね。

“鴛鴦”OSHI-DORI”第3章、楽しんでくれてるかな?

マリンの元カレが登場して、何だかドキドキだわ。

優也さん、気が気じゃないかも??

まぁ、それは置いといて、会社の株の話が出ているよね。

S社の株主は三人、創業者の砂川寛治さんが130株、寛治さんの弟の良治さんが20株、それから白岩哲雄専務が50株の計200株。

今の法律では、株式会社の株主は一人でも構わないんだけど、身内やお友達とかで会社を作る時には、こんな感じで株数を分けることも多いと思うの。

砂川光一君も、お友達と三人で会社を作ったら、その中の一人が会社のお金を持ち逃げしたって言ってたよね。

今回のお話では、これまでS社とは全然関係がなかったB社が200株出資しようとしているので、マリンが砂川君に説明したみたいに、万に一つB社と白岩専務が組んじゃえば全体の400株のうちの250株がB社側になるから過半数に、砂川良治さんまで加われば270株になって3分の2を超えちゃうの。

会社法では、3分の2の賛成があったら、役員の解任はもちろん、会社の名前や事業目的や本店の場所など、会社の根幹に関わる変更が全部できてしまうので、つまり“乗っ取り”が可能になるということになるんだよね。

それともう一つ、株が何人かに分散しているということは、将来はそれぞれの株が相続されるっていうことも忘れてはいけないと思うわ。

S社だったら、白岩専務が会社におられる間は良いんだけど、そうでなくなった時、S社と何の関係もない白岩さんの相続人が株主になってしまうということだし、砂川君からの情報によると良治叔父さんご夫妻にはお子さんが居られないようなので、将来は良治叔父さんの奥様の方にも株が渡り、それがさらに奥様側の親族に流れてしまうんだから、遠い将来の話ではあるものの、潜在リスクということになってしまうの。

かと言って、株主が社長さん一人だけだったら、その人が認知症とかになってしまえば、法律的には代わりの社長を選ぶこともできなくなってしまうので、それはそれでまたリスクなんよだね。

実はそんなリスクを全部キレイに解決しちゃう”種類株式“とか”親愛信託“という方法があるんだけど、それはまた今度、お話の中に出てきた都度に説明するわ。

第1章第2章と同じく。その回ごとの難易度を、お砂糖の量で表しておくね。

🥄の数が多いほど難易度が高いってことだよ。

難易度🥄  ちょっと法律知ってる人なら分かるかな?

難易度🥄🥄  テレビの法律相談番組見てる人なら分かりそう!

難易度🥄🥄🥄  かなり勉強してる人でないと難しいかも?

難易度🥄🥄🥄🥄  結構難しいし、まだあまり知られていない話かも?

難易度🥄🥄🥄🥄🥄  メチャメチャ難しいから、マリンもあんまり分からない!

本日の難易度🥄🥄

じゃあ、またね。

※あら、もう原料さんが製品さんになってくれたのね!まずは輸入チョコの王道、ベルギーチョコレート。これ、ベルギー王室御用達なんだよ!!